2021年度は、2020年度に新型コロナのため延期した協会創立60周年の記念事業の実施を始めとする各種事業を企画しておりましたが、新型コロナ変異種の発生など感染が更に拡大する状況において、一部協会事業の開催中止や日程の延期を余儀なくされました。
一般事業としては、年4回の機関誌「アフリカ」の発行、毎月の「月刊アフリカニュース」の配信、若手アフリカ研究者の為の懸賞論文募集及び高校生を対象としたエッセイコンテストの募集に加えて、「大使を囲む懇談会」を対面及びWEB併用にて16回開催いたしました。他方、「在京アフリカ大使との懇談会」、フォーラム・シンポジウム、アフリカ基礎講座、文化・社会委員会による「アフリカから学ぶ」シリーズ、アフリカサロンの開催などは残念ながら開催の取りやめを余儀なくされることとなりました。
その一方で、新型コロナ禍での対応として、オンラインによる講演会を実施致しました。情報・サービス委員会によるオンライン・対談シリーズを年4回、学術研究委員会によるオンライン研究報告会を1回、機関誌掲載のアフリカ・ニュース解説で取り上げた話題を深堀りするオンライン・アフリカ講座を2回、及び文化・社会委員会の新シリーズとして「アフリカの感染症を知る」講演会を1回実施致しました。2022年度はワクチン接種など感染予防対策の効果が進むことで新型コロナの感染が減少し、社会・経済活動が平常に戻ることを期待して各種企画を実施する事業計画としております。
基金関連事業では、服部禮次郎前会長を顕彰した「服部禮次郎アフリカ基金」や「サブサハラ・アフリカ奨学基金」を実施しました。服部禮次郎アフリカ基金には9件、サブサハラ・アフリカ奨学基金の上期には3件、下期には2件の応募があり、基金・事業選定委員会にて厳正なる審査の結果該当案件に助成致しました。引き続き基金募集を行い、助成事業を推進していく所存です。
尚、下記に計画しております各種事業に関しましては、コロナ禍の状況推移によりましては適宜見直しを行い、延期や修正などを図っていくことと致します。
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アフリカ協会主催レセプション
「アフリカ大使会議」開催の前後に、レセプションを開催し、会員及び協会関係者と駐アフリカ各国日本大使、在京アフリカ各国大使との交流を図る。 |
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交流会の開催
会員同士及び外務省、JICA、JETROなどアフリカ関係者との懇親を図る場として、年2回夏季及び年末交流会を開催する。
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アフリカ協会主催フォーラム・シンポジウム・講演会の開催
2022年8月にチュニジアで開催予定のTICAD8に向けて、開催前と開催後の2回、シンポジウムを開催する。
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(4) |
大使を囲む懇談会
外務省の協力を得て、一時帰国や任務を終えて帰国された大使から、現地の新鮮な情報や情勢分析などを法人会員に提供できる機会として、「大使を囲む懇談会」を年15回程度開催する。
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在京大使との懇談会
在京大使を招いて、法人会員との意見交換会を年3回程度開催する。
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JICA他、政府関係機関との懇談会
「大使を囲む懇談会」と同様の趣旨で、JICAほか政府関係機関との懇談会を年2回程度開催する。
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懸賞論文及びエッセイコンテスト
アフリカへの関心を高めてもらうため、若手アフリカ研究者を対象とした懸賞論文の募集、及び高校生を対象としたエッセイコンテストの募集を企画してきたが、応募件数が少なく、2022年度は実施を見送ることとした。
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(8) |
アフリカサロン
会員が相互に、アフリカに関する知見を高める場として、「アフリカサロン」を開催する。開催は4ヵ月に一度、年3回を目途とする。
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(9) |
アフリカ関連活動への参加
国内で開催されるアフリカ関連の勉強会・講演会・シンポジウムなどに参加し、関係者との交流を深め協会の知名度を高める。
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