
皆様に参考となる資料を紹介するコーナーです。
お忙しい方でも、手軽にデータやトピックスにアクセス出来るように
工夫しています。
ご興味のある資料は検索してみて下さい。
- 「気候変動リスクの評価 2021 」
- 【月刊アフリカニュースNo.108掲載】
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Climate change risk assessment 2021
Chatham House、9月14 日、53ページ
https://www.chathamhouse.org/sites/default/files/2021-09/2021-09-14-climate-change-
risk-assess-ment-quiggin-et-al.pdf
―野心的な政策、低炭素技術の導入と投資が続く場合、現在の傾向では、今世紀の終わりまでに、工業化以前に比較して2.7 の上昇、最悪の場合には、 3.5 も あり得る( 10%のチャンス)。
これらの予測は、パリ協定の署名国が、 N DC s Nationally DeterminedContribution 各国の約束 を満たしていることを前提としている。
もし、 そうしないとすれば、極端な温度の上昇の可能性は少ないものではない。
―排出削減政策の遅れや、縮小があれば、最悪のケースとして世紀末までに7 C の温暖化が予想される( 10 %のチャンス) 。
―世界平均では、小麦と米が人々のカロリー摂取量の37% を占める。 2050 年央の推定では両作物の栽培に使用される農地も温暖化の影響を受ける。その可能性は40% であろう。
耕作地域は少なくとも耕作期間、冬小麦では60 %、春小麦では 40 %を超え、米では 30を超えよう。
―2040 年までに、年に7億人が、少なくとも6ケ月間の旱 魃(歴史的な平均の倍)を経験するであろう。例外地域はないが、東アジアの1億2,500 万人、西アジアの1億500万
人が長い旱魃を経験するであろう。アフリカ大陸の1億5,200 万人も例外ではない。
- 「国連事務総長の国連総会開催に向けた教書」
- 【月刊アフリカニュースNo.108掲載】
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Our Common Agenda; Report of the Secretary General
United Nations
https://www.un.org/en/content/common-agenda-report/assets/pdf/Common_Agenda_Report_
English.pdf
国連事務総長は国連総会の開催に際して、世界の青写真を提出した。グローバルシステ
ムの緊急な再起動を提案し、多国間主義を促進するための新しい計画を策定している。
(85ページ
・世界的な結束を今一度受け入れ、ワクチンの普及を含め、共通の良きことに向かって
共に働く、
・政府と国民が社会契約を更新し、社会の中で信頼を再構築し、人権の包括的なビジョンを
受け入れる、
・共通な科学、知識に関する経験的に裏付けされたコンセンサスを守ることによって、世
界を悩ませている誤った情報を終わらせる、
・経済の繁栄や進歩を測るときに、利益が人々やこの地球の犠牲によって成り立つ盲点を訂
正する時が来ている、
・長期的に考え、若者と後の世代のためにより多くを提供し、今後の課題に対してより良い
準備をする時である、
・国連の中により強く、よりネットワークで結ばれ、包括的な多国間システムが置かれるべ
き時である。
- アフリカにおけるコロナ感染記事
- 【月刊アフリカニュースNo.107掲載】
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“COVID-19: Our coverage of the pandemic”
African Portal Team、July
https://www.africaportal.org/features/covid-19-our-coverage-pandemic/
アフリカにおける最初のコロナの感染は、2020年2月にエジプトで報告されている。以来ご承知のように感染はアフリカ大陸全土に拡散している。
このURLには、African Portal Teamが210以上の英語とフランス語のアフリカのコロ
ナ関連記事をリストしている。記事のタイトルと内容はリンクされている。
さらに、Africa Portalによるコメントと分析の22の論文がリストされている。
- [世界経済見通し、2021年7月]
- 【月刊アフリカニュースNo.106掲載】
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World Economic Outlook 2021 July
https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2021/07/27/world-economic-outlook-update-july-2021 日本語版
世界経済回復の断層線、亀裂の広がり
2021年4月の「世界経済見通し(WEO)」の予測以降、各国間の差はさらに拡大している。ワクチンへのアクセスが世界経済の回復を二分する主要な断層線として浮上している。感染者数が非常に少ない国々でも、別の場所でウイルスが流行している限り、回復は確実とはならない。世界経済は2021年に6.0%、2022年に4.9%の成長を遂げると予測されている。
新興市場国・発展途上国については、2021年の見通しが下方修正されている。対照的に先進国の見通しは上方修正された。世界全体の2021年の成長率予測は2021年4月WEOの数値から変わっていないが、2022年の予測が0.5%ポイント上方修正されているのは、先進国、とりわけ米国の予測が上方修正されたことに主に起因している。
(図表は下記より参照してください。)
- 「国連;SDG報告書 2021年」
- 【月刊アフリカニュースNo.106掲載】
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“The Sustainable Development Goals Report 2021”
United Nations, 2021 7月
https://unstats.un.org/sdgs/report/2021/The-Sustainable-Development-Goals-Report-2021.pdf
・歴史的に見てパンデミックは政治的、経済的、社会的な変化もたらした。COVID-19のパンデミックも例外ではない。2021年はSDGを2030年までに達成するために必要な様々な改革が出来るか否かを決定する大切な年である。
・現在までのSDGの進展は、停止あるいは後退している。2020年には世界的に極端な貧困率が20年振りに上昇した。数百万の人々が、極端な貧困と慢性的な飢えに押し戻されてしまった。最も貧しく弱い人々は、コロナの感染の最も高いリスクに曝され、経済危機の矢面に立たされている。この危機は16億人のインフォーマル部門に働く人々の生活を脅かしている。
・COVID-19パンデミックは、世界を映す鏡である。社会に深く根ざした問題を映している:
不十分な社会的保護、脆弱な公衆衛生システム、不十分な医療保険、構造的不公平、環境
の悪化、気候変動ある。
・われわれの社会が備えている反発性、適応性、イノベーションは、楽観的な見方を許して
くれる。政府、民間セクター、アカデミック、コミュニティーは、創造性と協力の新しい型を生み出し、迅速に対応している。
・国際社会は、第一にCOVID-19ワクチンと医療への平等なアクセスを確保しなければならない。
(本報告書は64頁であり、SDG目標の達成率等について、詳細に説明しています。)
- 世界経済フォーラムによるCOVID-19以後の世界についての調査(2020年9月)
- 【月刊アフリカニュースNo.105掲載】
- 「Around the world, people yearn for significant change rather than a return to a “pre-COVID normal”」https://www.ipsos.com/en-us/news-polls/global-survey-unveils-profound-desire-change-rather-return-how-life-and-world-were-covid-19
世界経済フォーラムによるCOVID-19以後の世界についての調査が27ケ国の21,000人
を対象として行われた。調査によると72%は、生活はCOVID-19が発生時に戻るのではなく、大きく変化することを望んでいる。86%は世界が大きく変化し、より持続可能で公平になることを望んでいる。
27ケ国でこの見解を共有する人は、すべての国で50%以上を占めている。
オランダ、ドイツ、韓国、日本、スウェーデン、米国、イギリス、カナダの成人の5人に2人は、パンデミックの前の様子に戻ることを切望している。
さて、皆様はどちらをおのぞみでしょうか?
パンデミックの前の様子に戻りたい、としても、戻れるのでしょうか?
(図表は下記より参照してください。)