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- 東アフリカの青年調査報告書 2017
- 【月刊アフリカニュースNo.66掲載】東アフリカの人口年齢の中央値は17才であり、世界で最も若い人口と言える。欧州は40才、北アメリカは38才、アジアは29才である。ケニア、タンザニア、ルワンダ、ウガンダの人口の80%は35才以下である。若年層の持つアイデンティティ、価値観、規範、心構えなどを知ることは、世代、民族グループの将来について重要な手がかりを与えてくれる。アガ・カーン大学の東アフリカ研究所は、4ヶ国の18歳から35才の7010人について調査を行った。
調査によると、若者達は雇用機会の限られていることから、苦労しているが、同時に企業家となって問題の解決に寄与したいとも強く希望している。また、政治的な参加は市民としての義務と理解しているが、40%は賄賂を貰ったら投票をすると表明している。ケニア、ウガンダ、タンザニアの若者の50~58%は、刑務所に入れられなければ、どのようにして金儲けをしても良いと信じている。ルワンダの若者の21%がそのような考え方を共有している。将来については、積極的で楽観的である。ケニアとウガンダの若者は彼らの社会は不道徳であり価値観と倫理に欠けている、と考えている。
<主な調査結果>
1価値観:75‐88%は信仰が一番大切としている。次に40-60%が家族、38-48%が仕事を挙げている。
2 アイデンティティ:25-58%が若者仲間、24-44%がナショナリズム、4.3‐23%が信仰、東アフリカ人としては、5%以下であった。
3 清廉(インテグリティ):21-58%が刑務所に入れられなければ、手段は問わず金儲けをして良い、30-50%がペテンで金儲けをする人間を賞賛する。8-45%が汚職は金儲けになると考えている。 73‐75%は正しいと思っても、復讐を恐れて、支援しない。10-44%は容易に贈賄、収賄をする。27-42%が税金を払うことは大切である、としている。
4 政治的参加:全体として政治と民主主義には前向きである、68‐90%が投票は重要であり次の選挙に参加する(2014‐2017)54‐70%は投票によって変化をもたらす事が出来る、と信じている。しかし40%は賄賂も呉れる候補者にのみ投票する。
5 将来への希望:50-65%はビジネスに従事することを希望。1%-26%はエンジニア、法律家、医師、教師を希望。5-20%が農業を希望。初等・中等教育を受けた者の内、75%は自営業やビジネスを始めることを希望し、大学卒はフォーマル部門への就職を希望。31才-35才が農業への希望が多い。
6 教育:56‐82%が初等教育を修了(タンザニアが一番低く、ウガンダが一番高い)、12-42%が中等学校を終了。4ヶ国の初等教育と中等教育への入学率は殆ど同じである。大學への進学率ではタンザニアでは男女間に大きな差があり、男性が女性の2.5倍である。
7 雇用:東アフリカの若者の失業率は51‐57%である。失業は農村の女性が最高で62‐66%であるが、タンザニアでは都市の女性の失業の方が農村の女性より高い。失業率は18歳から20歳の年齢層で一番高く76‐83%であり、自分で仕事をする割合も7-10%で最低である。大学終了者の雇用率はタンザニアが最高で38%であり最低は28%である。失業率は高学歴の人々ほど高い。ルワンダでは62%の大学終了者に仕事が無いが、初等教育修了者では52%である。
8 若者と政府:政府について、政治家を信頼するとする者は40-75%であり、政府を信頼する者は65‐84%である。最も信頼しているのは家族が最高、77‐94%で、次に宗教団体が79‐86%である。政府の若者関連プログラムを知っている者は46-60%であり、プログラムから何らかの利益を得た者は28-64%である。政府への期待では48-63%が失業対策で最高である。他には、ビジネスを始めるにあたっての資金14-24%、貧困対策が10-16%である。
9 将来について:65‐85%の若者が楽観的で、社会はより豊かになり物質的恩恵を受けると期待する者は50-75%である。ルワンダは例外的で、30-44%は将来汚職が多くなると考えている。ウガンダとタンザニアでは、50-60%、ケニアとルワンダでは26-30%が社会の価値観、倫理感は悪化すると考えている。
- 資料名:“The East Africa Youth Survey Report、2017” East African Institute of the Aga Khan University、2016年4月http://data.eadialogueseries.org/docs/The_East_Africa_Youth_Survey_report_executive_
summary.pdf
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- アフリカ経済見通し2015年
- 【アフリカ誌2015年秋号掲載】アフリカの成長率は2015年が4.5%、2016年は5%になると予想している。資源価格は低下しても天然資源の輸出量が増加する事と、資源以外のセクターが成長を推進する様になってきた事で、アフリカ経済は国際価格の激しい変動に対する耐性を徐々につけ始めている。2015年の注目すべきテーマはアフリカの地域開発にあり、地域統合に関する考え方のパラダイムシフトを通じた地域開発戦略を注視してゆく必要がある。
- 資料名:“African Economic Outlook 2015, OVERVIEW” 英文報告書 38P
提供先:African Development Bank
発行日:2015年5月28日
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- 9つの要因がアフリカを発展させる
- 【アフリカ誌2015年秋号掲載】アフリカを発展させる要素として下記の9つをあげ、これらに適切に対応すれば、アフリカの成長につながると述べている。①人口増への対応、②教育の充実、③新技術による展開、④貿易と投資、⑤国家債務への対応、⑥発展する経済力の運用、⑦気候変動への対応、⑧天然資源の持続的な運用、⑨都市化への対応。
- 資料名:“Nine mega-trends shaping the future of Africa” 英文記事6P(A4)
提供先:HOW WE MADE IT IN AFRICA
発行日:2015年5月29日
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- アフリカの電力事情
- 【アフリカ誌2015年秋号掲載】アフリカは世界人口の13%を占めるが、そのうち電力へのアクセスのない人は48%を占めている。アフリカの電力は、民生用、産業用とも、現在のGDPレベルを維持するのが精一杯であり、政府と民間の投資によって、発電容量を拡大する事が重大な要件となっている。この報告書と並行して、McKinseyは、”Brighter Africa: The growth potential of the sub-Saharan electricity sector”も出版している。
- 資料名:“Powering Africa” 英文記事 3P(A4)
提供先:McKinsey
発行日:2015年2月25日
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- アフリカの競争力報告書
- 【アフリカ誌2015年秋号掲載】報告書の主題は、アフリカ経済の改革であり、Global Competitiveness Index (GCI) を使って、農業生産性の向上、サービス部門の成長、世界と地域のバリューチェーン構築を取り上げている。制度、インフラ、保健、教育分野の出遅れが、農業、製造業、サービス部門の低生産性に繋がり、労働市場、商品市場の高い生産実績を隠していると指摘している。
- 資料名:“Africa Competitiveness Report” 英文報告書206P
提供先:the World Economic Forum for Africa
発行日:2015年6月4日
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- サブサハラ・アフリカでも気象変動の地域協力体制が始動!
- 【アフリカ誌2015年秋号掲載】世界気象機関(WMO)、アフリカ開発銀行、世界銀行グループは、サブサハラ・アフリカの気象、気候、治水に関しての新たな地域協力を発表した。リアルタイムでの気象情報提供を支援することで、経済活動と災害への早期警戒に貢献することを目指している。
- 資料名“Development Partners Launch Climate and Disaster Resilience Initiative for Sub-Saharan Africa” 英文記事 2P(A4)
提供先:The World Bank
発行日:2015年6月2日
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