フォーラム

2021年度学術研究会 第1回研究発表会

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  • 2021年度学術研究会 第1回研究発表会 

    アフリカ協会はアフリカに関わる各種の情報収集・分析・発信を主軸にする活動を幅広く且つ長期にわたって展開してきましたが、近年の日本・アフリカ関係の緊密化、さらにはアフリカに対する世界的な注目度の高まりの中で本協会の活動の重要性は高まり、同時にその深化と多角化・多様化が求められています。
    そうした環境の下で学術研究事業を実施し、アフリカに関する基礎研究から学術専門研究に至る分野について一層の推進を図りたいと考え、その趣旨に基づき、学術研究会を発足させ
    ました。
    その第1回目の研究発表会を下記の内容で開催いたしました。                
    日時: 2021年10月26日(火)13時30分から15時 
    方式: オンライン(ZOOM)
    司会: 青木一能 アフリカ協会学術研究会委員長・日本大学文理学部名誉教授
    講演: 小田英郎 慶応義塾大学法学部名誉教授・元日本アフリカ学会会長
    テーマ:「アフリカ現代政治の60年-研究の履歴書から-」

    第1回目は、アフリカ研究の草分け的な存在である慶応大学の小田名誉教授にご講演をいただきました。(視聴参加者63名)

    講演概要は以下の通り:
    -独立期からのアフリカの現代を大西洋奴隷貿易・分割・植民地化の時代を経た後の歴史的復権の時代と位置づけ、アフリカの主体性確立への強い志向こそがアフリカを動かす主要な力であったとする。
    -パンアフリカニズムとはアフリカ復権を大陸レベルで追及した運動であり1945年を境にアフリカの独立と統一を目指す運動へと発展する。
    しかしその後この運動は急進派(アフリカ合衆国構想)と漸進派(国家単位の独立構想)に
    分裂、アフリカ統一機構(OAU)結成からアフリカ連合(AU)へと繋がっていくこととなる。
    -60年代半ばから80年代末に国家建設への効率的政治体制として開発独裁(一党独裁、軍部独裁体制)が浮上した。しかし80年代における経済危機の深刻化によって開発独裁は失敗となり、
    結果的にアフリカの多くの国はIMF・世銀主導による構造調整計画を受け入れざるを得なく
    なる。その反面、負の効果として都市住民・貧困層を痛撃し政治不安の増大を招くこととなる。
    その結果が、90年代のアフリカの混乱、さらには民主化のネガティブな推進要因となる。
    -その後、報告では「紛争と安全保障」および「南部アフリカ開放問題」に論点が広がり前者では紛争大陸と呼ばれるアフリカの構造的因子について、後者ではアパルトヘイト問題を中心にした南部アフリカの解放問題についての詳述となった。

    以上、講演の概略を記しましたが、講演後、視聴者より“欧米諸国のアフリカへの対応”、“「トライブ」という用語の使い方について”、“アフリカルネッサンスについて”など質問がでて、小田
    教授より丁寧にお答えを頂きました。
    次回は2022年2月頃の開催を予定しております。

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